長野県松本市の奥座敷、上高地に小2の娘を連れて行ってきました。中部山岳国立公園ということで、これも公園かな。
きっかけ
とってもお得な団体企画があったんです。所属する組織がこれは赤字覚悟でやってるよというやつ。健康増進企画で参加費がわずか数千円、子供は無料でした。それでバスで上高地に連れて行ってくれて、帰りも送ってくれると。これに乗らない手はない!ということで行ってきました。
もし自力で上高地に行こうとしたら、現地まで車で行き、マイカー規制があるから沢渡(さわんど)駐車場に車を置いて駐車場代が1日600円、沢渡駐車場から上高地バスターミナルまでバスで往復2,050円、小人1,030円・・・。はい、この合計3,680円より安い参加費でした。自宅から沢渡までの高速道路代、ガソリン代、運転手代、車の走行距離がゼロになっているわけでして、とってもお得でした。
公式サイト
こちらです。クオリティ高いWebサイトですのでご覧になってください。このあとに出てくる地名については公式サイト内のMAPを参考にしてください。
用意した装備品
企画参加を決めてから上高地の天気予報をググると、予定日は降水確率50%ほどの予報でしたので、雨天も含めた装備品を検討し、買い物に何回か行きました。いろいろ準備しているときが一番楽しいんだよな~なんて思いましたよ。
父の装備品
- ハット、いちおうゴアテックスの
- ソフトシェル、USED品を買って防水スプレーしました
- インナーシャツ
- ナイロンのパンツ、普段ランニングに使ってる
- リュックサック
- 携行食 スニッカーズ
娘の装備品
- キャップ 普段通学に使っているやつ
- ウィンドブレーカー 普段使いの。防水スプレーしました
- インナーシャツ
- ナイロンぽいパンツ USEDを買い防水スプレー。North Faceなのでいいかと。
- リュックサック 普段使いの
- 撮影用コンパクトデジカメ
- 首掛け用ストラップ
- 携行食 お菓子
これで雨具なしで突撃しました。トレッキング靴を買わなかったのは、道が平坦で遊歩道なのが分かっていたため。新規に買ったものは父のソフトシェル(中古)、娘のインナー(新品)、パンツ(中古)の3つだけ。娘のインナーシャツですが、丈が120だと大型スポーツ用品店でも登山用シャツは無いと言われました。このサイズだと厳しいんですね。男の子っぽいサッカー用のシャツを買いました。
娘ちゃんには使い古したコンデジを渡し、カメラマンに任命しました。いい写真をピックアップしてあとでWebからフォトブックを作る予定です。これも楽しみ。

行きのバス
自宅を含む市内の集合地点でバスにのっけてもらい、高速道路で向かい、松本ICで下りてから下道です。沢渡駐車場をスルーできるところで優越感この上ない。松本ICから上高地バスターミナルまで小一時間ちょっとでした。ここにおいては団体旅行が最強ですね。
ただうちの娘は下道でカーブ道路を行くときにバス酔いしてしまいました。酔い止めの薬を用意していたのですが、主に大人用で、本人も嫌がってしまったのですね。きちんと子供用の酔い止めを用意してあげられなかった私の準備不足でした。酔い止め、装備しましょう。
さてバスは大正池で降りる予定だったのですが、残念ながら同業バスがいっぱいで車をつけられないということで、大正池スルー、上高地帝国ホテルもスルーして、上高地バスターミナルに到着しました。
上高地バスターミナル
バスターミナルに着くとたくさんの人で賑わっていました。トイレがチップ制100円の有料です。ここから上はこういう世界なんだなということで。バス酔いした娘をインフォメーションセンター内のベンチでゆっくり元気が出るまで休ませました。団体の皆さんとはこの時点で別行動になりましたが、まぁそれは計算通りです。
河童橋
娘には元気を回復してもらい、河童橋まで歩きました。すぐそこです。それでも周りの景色が普段と違うため、娘すぐ元気になる。梓川の清流のせせらぎが絶えず聞こえてきます。
結局天気は曇りで、雨に降られることなく過ごすことができました。それでも充分、素晴らしい景色でした。
河童橋は、もう完全に観光スポットという感じ。多国籍の人が普段着で歩いています。梓川の小石の河畔で若者たちがはしゃいでいます。スマホで撮影しまくっていました。河童橋を渡るとホテルが並び、オープンカフェみたいになっています。値段はリゾート価格でしょうね、調べていません。
リゾート気分が高まったところで、近くで行けるパワースポットへ向かいます。次が旅の目的でした。
岳沢湿原
バスターミナルから行って河童橋を渡ると、梓川右岸コースという散策路に入ります。梓川の右岸コースと左岸コースがあるのですが、どちらか選べと言われたら右岸コースのほうが、水辺が近くて素敵です。林の中に自然に枯れた木が倒れ、朽ちてそこに光が注ぐ、もう別世界という景色になります。

この風景良い右岸コースを10分歩くだけで、岳沢湿原(だけさわしつげん)につきます。ここがいい。子供の足でもちょっと歩いたくらいです。散策路の足元にシダの葉が増えてだんだん湿原という雰囲気になってゆきます。
岳沢湿原は、湿原の中に枯れ木が立ち並び、奥に穂高岳を望みます。カモの親子、サルの群れが出てきて、湿原の中を泳いで行きます。はしゃいでいるのは人間だけですが、ほんとうに別世界。さっきまで元気なかった娘もみるみる元気になります。
ラッキーだったか分かりませんが、サルが群れでじゃんじゃん出現してくれました。餌やりは厳禁です。近づく行為もあまりしないでほしいと観光案内にありました。ただ娘は大はしゃぎです。野生の猿が動いて、木を登っていく、普通そんなのにはお目にかかれませんからね。

通路の足場以外に、湿原を鑑賞するための大きな出っ張った足場が用意されており、そこで皆さんめいめいにカメラなどで撮影しています。どなたかが「ずっとここに居てもいい」と言っていましたがその通り、時間が許されるならずーっとここでのんびりしていたいというスポットです。

この中にも猿がいます
通常であればこの湿原を抜けて奥の明神池まで向かうのですが、娘の体調が万全でないため、ここで河童橋に引き返すことにしました。そういう風にするよと娘に予定を伝えていたので、すんなりついてきてくれました。子育てにおいて予定を子供に伝えるのって大事なんだと最近思っています。
湿原のあとは河童橋近くのベンチで携行食を食べて集合時間まで過ごしました。その場所も梓川と穂高岳の景色を独り占めしているような、雄大な景色です。曇り空でしたが、7月中旬で20℃程度。暑くなくてちょうど良かったです。

もう特等席です
帰り道
帰りに、上高地の敷地内でも十分お土産を見て回ることができます。値段もそんなに下界と変わらず良心的。うちの子はバスターミナル近くのインフォメーションセンターにあった、キーホルダーをいたく気に入りまして、買ってあげました。ランドセルにつけるって言ってました。ここが気に入ってくれてお父さんもうれしい。
帰りのバスでは娘はぐったり寝てくれました。そのためバス酔いなし。団体でお土産買う場所に寄り、楽しいままに帰宅しました。
家に帰ってから荷物を整理し、土産話をし、片付けが済んでさて夜寝るぞと目を閉じたとき、林の風景と清流のせせらぎがもう一度思い起こされました。自分の心の中にいつまでもしまっておきたい景色です。
まとめ
子育てに疲れる日々、ストレス生活の中でも、癒しは必要です。バス長旅で多少は疲れましたが、「自然に帰る」ということ、これは必要だと思いました。
海外の方も訪れるような名所を団体でお得に行けて本当に良かったです。わが家の夏の一大ツアーはこれでほぼ終わり。少なくとも私は大満足で終わったツアーでした。