ロバートキヨサキの“金持ち父さん貧乏父さん“を読むと要するに、不労所得を増やしてその範囲で生活できるようにし、ラットレースから抜け出せ!ということを言っています。さらにはお金持ちになるための第一歩として自分の支出や負債を把握し、100ドルでも200ドルでもいいから投資する。特に自分の脳みそに投資し学習するんだということを説いています。
普段iPhoneとiPadを使っている私は,このたび有料アプリMoney Proに610円払って自分に投資してみることにしました。日々の生活から資産構築まで、お金の管理を一つに俯瞰できるのではという期待をもって購入したところ、その通り感動するレベルのソフトウェアだったのでレビューします。
きっかけはiCloudカレンダー
ロバートキヨサキからマネー哲学のようなものを学び、私は、しがないサラリーマンながら小さな不労所得をコツコツ仕掛けています。日々の楽しみは会社からの給料日だけでなく、苦労して資金をかき集めて買った株式の配当金の受取日や、確定拠出型年金(401k)や自社持株会の拠出日を覚えておき、ちょいちょい自分の資産の増加分をスマホから目で追っていました。
そのうちにiPhoneとiPadで同期しているiCloudカレンダーに、マネーの発生イベントを書くようにしました。毎月何日が給料日だよ、違う日が401k拠出日だよとか。
大きな支出のイベントもiCloudカレンダーに記載していました。
というのも、支出について、後で良い支払いは極力後でやるためです。ロバキヨ本に出てくるRich Dadがそうしてたのを真似ています。支払いをいちばん最後にすることで、キャッシュフローを改善し投資機会を逃さない。貧乏父さんは請求書が来たらすぐに払っていたとのこと。そうはせず、自分の手元になるべく多く長く現預金を残しておきます。固定資産税・都市計画税の支払用紙を見ましたが、1年分を春先に払っても分割で払っても金額は変わらないので、分割で払い、とにかく後で支払います。これにより支払いが平準化され資金繰りが楽になりました。
iCloudカレンダーにマネーイベントを記録していたら、操作上ある不満が生じます。
“結局残高はいくらなんだよ“、と。またその時で残高がどうだったのか、と記録しておきたくもなるのですが、カレンダーメモに手打ちはめんどいです。この辺で家計簿アプリや資産管理アプリを探し始めることにしました。
Money Proを試す
いろいろググりましたが、私は単に家計簿をつけたいわけじゃありません。ただし日々の生活で倹約した結果、資産の増加につながるのであればぜひそうしたい。それが目に見える形で管理できれば生活にも張り合いが出るはずです。見た目もクールで、広告の出ないものが良い、と選んでいった結果、Money Proがいちばん良さそうでした。倹約したいのに610円払うので矛盾を感じつつも、これは自己投資なんだロバキヨ先生も応援しているはずだと自分に言い聞かせて購入しました!
Money Proを入れて生活が変わったところ
まず結論から。Money Pro使いはじめて良かったです。生活に張り合いが出ました。日々の生活ではなるべく倹約し、余ったお金は資産形成や自己投資に回す。これがはっきり目に見えるようになり、実際の行動の変化につながりました。
自分の中での無駄遣いは無くし、家族への支出はちゃんとできるように予算の上限を意識しながら管理できるようになりました。
コロナ対策としてPayPayも利用しているのですがYJカードでのクレジット支払いをやめ、わざわざセブン銀行ATMで現金をチャージしてPayPay残高も上限をもって管理するようにしました。倹約ではこれが効いた。
給与明細から税金や社会保障がどれだけ引き落とされているか、改めて目で見えるようになり憤慨しました!見えない化されたままだと負け組一直線ですね。税については少しでも有利なお金の使い方を考え、年の瀬を前にふるさと納税を行いました。
クレジットカードの使用機会は激減しました。カードを使うと支払い予定が見えにくくなります。見えない化は敵です。
Money Proの良いところ
- 日々の支出を細かく記録できる
- 未来の支出計画も入力でき、毎月支出などはリピート入力ができる
- 銀行口座、ゆうちょ口座、財布、PayPay残高、証券口座余力の現預金が全部見える
- 保有している金融資産も全部見える化
- 公式ヘルプガイドに、真の資産とはプラスのキャッシュフローを生み出すものという解説があり、ロバキヨの価値観通りで大変よろしい
- 株式や、401kの現評価額などを資産に登録しています
- メモで配当権利付き日を書くと一覧となり見やすいです
- 負債も全部見える
- 私の場合住宅ローンとクレジットカードです
- 資産と負債のバランスレポートが良い
- 住宅ローン残高が膨大だと心が押し潰されそうになりますが、棒グラフで資産と対比してもらうと、大丈夫かもと勇気が出ました
- 住宅ローンを返済しつつ、日々の生活を工夫しているので資産/負債の対比グラフは気持ちを助けてくれます
- トランザクション機能が豊富
- 口座間の資金振替
- 資産の買付
- 資産の売却
- 負債の部分返済
- 住宅ローン1回の支払いで元金がどれだけ減り、支払い利息はいくらだったのか、手作業だけど記録できます
- まだこれだけ利息払っているのか!と改めて認識
- 資産の含み益や含み損は“残高の調整“という形で入力できる
- 予算管理機能が見やすい
- 支出と収入のそれぞれを予算管理できます
- 予算の分類に初期値があるが変えられるので、自分の価値観に基づいてガンガン変えました
- 私なりのマネー哲学で重視している分類を作成できてすごく嬉しい
- 収入:不労所得
- 支出:自己投資、資産形成、子供のための支出
- 予算分類にアイコンをつけられる。さらに手持ちの写真もアイコン化できる。家族やマイホームの写真を見ると、がぜんやる気が上がります
- 予算管理した結果、余剰金が出たら翌月に繰り越す機能もあるとのことです
- 見た目が格好いい
- 余計な広告が出ない
開発者には申し訳ないが、PLUSやGOLDにアップグレードしなくてもいいです。標準機能だけで大変に満足しています!
Money Proの不満なところ=改善してほしい点
- 日本の銀行についてトランザクション取り込みができないらしい
- 私はなくても苦になりません。今の気分ならコツコツ手打ちでもOK
- その他の資産、つまり保有資産に株数や口数の入力欄がほしいなぁ
- 買付金額や現在評価額が大きく表示されていて、口数や株数を記録する場所がない。テキストメモに打てるけど面倒くさい。
- 株や投信を買ったら評価額のことはいったん忘れて、口数で見ていきたいのでそこはちょっと改善してほしいです
- iCloud同期が止まる時がある
- iPhoneとiPadそれぞれのMoney Proに対し、同時に入力したりするとiCloud同期が“処理中“となったまま進行せず固まります
- 固まった時は電源再起動して手動でまたiCloud同期をすると無事に同期できます
- iPadのSmart Keyboardで数値入力できない
- BackSpaceキーは効くんだけどなぜか数字入力はできない
- できるときもある
それくらいかな。あまり不満はないです!
素晴らしいソフトですから、利用者が増えて、機能が改善してくれるといいな!
まとめると
このアプリを用いてコツコツ自分のマネー、支出、資産も負債も入力するとiPhoneとiPadで個人資産の全体的な状況が把握できるようになります。
支出の予定が把握できて資金繰りに困らない。余分な資金も計算できるのでギリギリの手持ち資金でも資産構築に買い向かうことができる。投資や配当など自分のマネーを最大限働かせることができます。スマホでゲームやってるような感覚で、実生活のマネーに向き合うことができます。
そう考えると作戦ゲームでもやっているみたいでハマります。
カツカツの資金繰りでも攻めにいけるので、まるで、
I don’t work for money, Money works for me.
Rich Dad Poor Dad. Robert T. Kiyosaki
と語ったRich Dadに近づけていると思います。その気になったっていいじゃないですか。
その後の関連記事
6ヶ月後にどうなったかも記事にしました。よろしければこちらも見てやってください。
データ蓄積してみて分かった、住宅ローン管理の関連です。
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2021年2月16日不具合か
2021年2月16日に不具合っぽい動きをしました。アプリを起動して2秒くらいですぐホーム画面に戻ってしまいます。iOSは14.4。money proは最新だったのでバージョン2.7.7だったと思います。
幸いデータがiCloud同期を取っていたので、アプリを削除し、再インストールして復旧しました。
また何か起きたら上記の公式サイトからiBear LLCさんにバグ報告すればいいね。
仮想通貨対応済みだ!
このバグ報告ないなぁってコミュニティフォーラム見てたら、いつの間にかビットコインなど仮想通貨にも対応していますね。手動でメンテしてたけどこりゃぁいいや!
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